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ディーン・シマウチ翻訳事務所
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字 幕翻訳者 の戯言 アーカイ ヴ     63          < リスト へ >
のだめカンタービ レ    テレビドラマ
  大ヒット番組の国際エミー賞選定用 字幕翻訳をやらせてい ただきました。
 大ヒット漫画→ドラマ→アニメと止まるところを知らない 「のだめカンタービレ」の人気です。ドラ マの「のだめ」に英語字幕をつける、という依頼がきてから初めて漫画をよみまして、これが面白かった。 しっかりした男と才能があるけどチャランポランな 女、というのは逆「タッチ」かなとか、千秋くんはそのストイックな部分と非寛容な部分と面倒見のいい部 分とどことなくフェティッシュな部分が学生版「エー ベルバッハ少佐」って感じだなとか、いろいろ楽しい漫画でした。さて、ドラマの方はすごく一生懸命に漫 画をテレビドラマ化しています。「同じ画」というの がよく出てきて、漫画と同じ印象を与える工夫が随所に凝らしてあります。なんといっても「千秋様」 が・・・。すごい存在感!玉木宏 さん、すごいわ。漫画的な人という言葉の定義を覆す怪演ですね。格好良すぎて逆に二枚目になれなかった 俳優としてジョニー・デップやジョージ・ハミルトン なんてのがいますが (似てる、とか言うのではなく)、やはり「脱構築」の時代なのですねえ。
 さて、その「のだめ」に字幕がついて海外で見られるわけですが、そう考えながら「アメリカの地上波 だったらあの〈乱暴表現=楽譜を叩きつけるとか〉は無 し だよな」と思ったのでした。別に「のだめ」が過度に暴力的だというのではなく、ただあの手の「ギャグの 表現としての暴力」はアメリカのテレビでは見ないよ な、ということを思い出した訳です。 アメリカのテレビ番組は本質的に「現実志向」が強いので、ちょっ と気に障ったくらいで楽譜を投げつけたりしないです よ ね。日本の人も現実世界ではやらないでしょ、というのと同じ理屈です。そのアメリカで「のだめ」が見ら れる、ということの意味。興味深いと思います。テレ ビドラマ「のだめ」の面白さは、「漫画/アニメ経由で認知され浸透したギャグとしての感情表現」が実写 ドラマに戻ってきた、というところにもあると思うの です。本来あの手の「どつきツッコミ」はやはり漫才か何かからきたのでしょうかね。ドリフとかコント系 のコメディが取り入れた「局大化された感情」の表現 だったのですよね。漫画でもいわゆる「ズッコケる」といった「感情表現」を「視覚化」し始め、「うる星 やつら」のような漫画が「10tのハンマー」とか真 剣を振り回して「やり場のない感情の視覚ギャグ化」を促進していった。(最近、杉浦茂の「猿飛佐助」を 読んでいて、同様のドツキ漫才的ツッコミを多数確 認。うる星やつらどころの話ではなかった)その何十年もの積み重ねの上で、今私たちはテレビドラマで 「ドツキ表現」があっても「ズッコケ」ても普通に受け 入れる事ができるようになったのでしょう。お約束を受け入れて、一般的な表現として認知する過程は結構 長かったと思うのですよ。さて、その何十年かの蓄積 と受容と慣れ浸透の過程をブッ飛ばして「のだめ」はアメリカで視聴されるわけです。「過剰な、視覚化さ れた感情表現としての暴力的ギャグ」はアメリカにも あります。アニメーションの方では日本より早くから採用していたと思うんですよ。ダイナマイトでバグス バニーを吹っ飛ばそうとして逆に自分が黒焦げになる ヨセミテ・サムとか。50−60年代は皆で膝を叩いて喜んでたんですが、あれは劇場映画だしな・・・で もそれが跳ねかえってきて生身の人間が同じような事 をやる、という一線 を超えていないのではないか、と思うわけです。なにしろワーナー等のカートゥーンが「暴力的」過ぎて子 供向けの時間帯に放映できない、という判断を招いて いる現状があるわけです。だから以前は「cartoon violence」という「表現」は普通にあったわけで、今もあるんですが・・・ただ
そのような「表現」は「客」を選ぶ、と。ジェリーにボロボロにされるトムとか、50−60年代は皆で膝を叩いて喜んでたんです が、あれは劇場映画だしな・・・
 するとアチラで「のだめ」ギャグがど のように受け取られる か、とても興味深いところです。 がんばれ「のだめ」アメリカのお客さんをビックリさせてきてください!ちなみに、テレビ放映される、と いう話ではないのです、念のため。
で、結局国際エミー賞の最終選考からはもれたわけですが、アジア・テレビ賞では最優秀ドラマ賞次点でし た。ソウルドラマアワーズではミニシリーズ部門-音 楽、演出、監督賞と三冠でしたし。ヨーロッパ編が楽しみですね。
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