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字幕翻訳者 の戯言 アーカイヴ     76          < リストへ >
スカーレット・ヨハンソン:インタビュー   パート1
「スカーレット・ヨハンソン」という名前が、まず正しくな い。いきなりですが。彼女が主演したウディ・アレンの「マッチポイント」という欲情堕落型の素晴らしい映画に関連して、スカーレットさんのインタビューを 訳したのですが、そう、いきなり名前でヒッカかったのでした。wikipediaを見ると「英語での発音はジョハンソンに近い」と書いてありますが、近い もなにも、思いっきり「ジョウハンソン」ですね。お父さんがデンマークの人なので「ヨハンソン」と気を遣ったのかもしれない。でも彼女はアメリカ人ですか ら・・・やっぱり「ジョウハンソン」です。「ジョーハンソン」でもいい。Stephanがステファン、とかいろいろありますが名前に関する限りは本人がそ うだ、と認識している「音」に寄せるのがいいのではないか、と思います。例えば「イトウカオリ」さんが「I'm Kaori Ito」と言うとアメリカでは間違いなく「ケイオウリイ アイトウ」 と発音されるのですが、それはアルファベットで綴った音がそうとしか読めないのだからまずは仕方が無い。仮名があらわす音素とアルファベットがあらわす音 素は違うので、置き換えは不可能である、ということを尊重してちょっと違うのは認めざるを得ない。でも「ケイオウリイ」じゃなくてせめて「カオウリと呼ん でよ」と言いたいと思うのですよ、本人としては。だから「ヨハンソン」じゃなくてせめて「ジョハンソン」。「テイロウ」じゃなくて「タロウ」。エイリアン 2の海兵隊員は「ヴァスクエス」じゃなくて「ヴァスケズ」。海兵隊曹長は「アポーネ」じゃなくて「エイポーン」(多分音を聞かずに訳を強要された人が泣く 泣くそ のようにカタカナ化してしまったのでしょうが)。それがいいのではないでしょうかね。
 もちろん「キルスティン・ダンスト Kirsten Dunst」的な問題はアメリカ国内でもあり得ることで、"Kur-sten"じゃなくて "Keer-sten"と発音すると本人が主張することが起こるわけです。普通に英語的な読み方をすると"Kur-sten"になっちゃいますからね。北 欧的な名前をもらった彼女は、ちゃんと主張しないといけない訳です。太っちゃったKirst Alleyは"Kurs-tee"ですからね。本人が言わないとわからない、という。「ヴァスケズ」だってスペイン語の発音をしたらそうじゃないわけで。
 翻訳に際して固有名詞はヤヤコシイのですが、特に「ヨハンソン」の ように最初に訳した人の勘違いだったりした場合、やはり困ります。後の人はどうしよう、と。絶対違うのに踏襲するべきか・・・?名前は確かに難しいといえ ば難し いのですが、今有名人のインタビューはYouTubeでも探せばすぐ見つけられてそこで「皆さん、スカーレット・ジョーハンソンです!」と(英語で)いっ ていれば、一も二も無く「ジョーハンソン」なのではないか。幾通りも表記が出てきてしまうと混乱はすると思うんですけど、直していいのではないでしょうか ね、勘違いは。
 で、そう思っていた矢先に、年初に私が訳した文章がブックレットに載っている「ザッツ・ザ・ウエイ・オブ・ザ・ワールド」のDVDが出まし た。そのブックレットにはピーター・バラカン氏がコメントを寄せていて、彼にしか言えない「あそこの場面でティンパニをたたいていたのは当時人気のセッ ションミュージシャンのだれそれ」みたいな事を仰ってます。さすが!で、彼が文の結びに「皆さん、ハーヴェイ・カイテルじゃないですよ、ハーヴィーです よ」と言ってくださっている。ねえ!でも翻訳者が同じ事をいうと、とたんにヤヤコシくなるんですよ。認知された固有名詞としてどうなんだ、とか。私もバラ カンさんになりたい。全然インタビューの中身 に触れませんでしたね。
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