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字幕翻訳者 の戯言 アーカイヴ     102          < リストへ >
Yumeno  ユメノ
 2004年の映画で釜山国際映画祭などにも招待されたこの 作品は、とても性根の座った映画でした。ほとんど自主映画みたいな制作体制で完成させた、といわれるこの作品は、冒頭いきなり車に乗った主人公の視点で橋 を渡って観客を「北海道の小都会という異境」に引きずり込み、そしていきなり脳天カチ割ってケンカという早い展開で私たちの心をグッと捉えます。
 この小林且弥という役者がとても上手に「暴発性のある若者」を演じていて、その鋭さ、さすが松田勇作の血縁。
 彼の存在に引きずられるように映画は走っていくのですが、途中で視点が親が殺された高校生と、親父が情けなくて家出した小学生の方にクルッと移る。パル プ・フィクションでヴィンセント・ヴェガが死んだ時のような、虚をつく展開。
 「Yumeno」は最初は「Little Wing」というワーキングタイトルで、これはジミ・ヘンドリックスの名曲から来た名前なのかな?あの悲しいギターのリフを思いながら「Yumeno」を 見ると、何かやるせなさに少し暖かい悲しさが加わって、借金のために殺人を犯してしまう少年を見る目が少し変わる。
 この映画を支配するのは「雪景色」でしょうね。「ファーゴ」の白よりもっと「向こうが見えない」感じの白い景色。脱出不能、という精神状態の美しい具現 だと思います。「ファーゴ」の方は人のよい登場人物や家庭が描かれたので「Yumeno」ほど身にしみる閉塞感を感じなかったですね。でもどこまでいって も白い、という世界のコワさは「THX-1138」みたいなものです。出られない、と思わせる強迫的なコワさ。
 このすさまじい映画を根性で作り上げた鎌田義孝監督はピンク七福神と呼ばれた人たちの一人。私は七福神の内、上野俊哉氏とこの鎌田義孝氏だけ字幕をつけ たことがなかったのですが、この「Yumeno」でピンクじゃないけど、ようやく鎌田監督の作品にも巡りあえました。
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