Dean Shimauchi Translation
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字幕翻訳者 の戯言 アーカイヴ     105          < リストへ >
赤んぼ少女
 2008年夏公開の「赤んぼ少女」は、ニューヨーク・アジ ア映画祭とカナダのファンテイジア国際映画祭に招待されておりました。この楽しい映画の英語字幕翻訳を当事務所でやったのですが、最初に「赤んぼ少女」と 聞いたときにはうかつにもピンと来ず、話を読んでからビビッと稲妻のようにそれが何であるのかを理解しました。そう、70年代を少年として過ごした私に とっては、これは「秋田書店サンデーコミックス刊『のろいの館』」だったのでした!それからようやく「少女フレンド」に連載された少女マンガが秋田書店の 一連の楳図かずお作品と共に少年漫画として売られていたものを私は読んで、大好きでした。
 「赤んぼ少女」のマンガはエイリアン2的「これでもか!」というとてもホラー的な要素とフランケンシュタインの怪物的なホラー要素、そして薄 倖の少女の受難と「姉妹イビリ」という少女漫画的な要素が大胆に共存していて、私には衝撃的でした。もともと少女漫画というのは「母モノ」みたいな幸せを 求める少女というジャンルと一緒に怪奇モノが人気があった、ということを米澤嘉博の「戦後少女マンガ史」で知りましたが、「赤んぼ少女」のマンガはまさに 両方です。健気、ということばがシックリこないけど健気としかいいようないタマミさんに同情した少年少女は多いはず。タマミにイビラれることの恐怖はタマ ミが何者であるかを知る物にのみ理解できる恐怖です。ミュータント赤ちゃんがお化粧したり、嫉妬に泣いたり・・・。本当にすごいインパクトですよ。そして この「赤んぼ少女」のマンガが小学館クリエイティブから復刻刊行!これは買いですね。ああ、マンガは買うまい、と決めていたのに・・・
 さてこの健気な「タマミ」さん。映画版でも健気で、とてもよく出来ていて、一生懸命命を吹き込まれてます。映画「赤んぼ少女」はマンガと同じ ではないのですが、とてつもなく堅実につくられた上質の昭和ホラーです。恐怖マンガ時代の楳図かずおの世界って、強烈ですよね。人形のように端整な登場人 物たちと舞台チックな台詞。醜く歪む恐怖の表情と毛の生えた叫び。そしてハマーホラーに出てきそうな洋館。その中には槍を持った鉄仮面の鎧が置いてあった り、畳の部屋があってそこには着物姿のちょっと狂った「奥様」が・・・!
 そして映画「赤んぼ少女」の「奥様」は完璧です。髪型も、表情(皺の入り方まで)も、毛の生えてそうな叫び声も。そのような異常な要素が、映 画の中ではごくフツーに存在しているというのは、山口雄大監督のワザなんだと思います。楳図的世界を丁寧に丁寧に作りこんで、正統派の格式があります。間 違っても登場人物が突然英語で喋りだして踊りだしたりはしないのです。最高ですよ。「ウメズ的」かどうかなんて置いておいても、楽しい映画です。
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