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字幕翻訳者 の戯言 アーカイヴ     115          < リストへ >
ストレンヂアとオスカーノミネーション対象候補
ストレンヂア 無皇刃譚:アカデミー賞ノミニー候補

 日本公開の時にこの必殺活殺アニメの超人的アニメーション技術の事 をこの「戯言82」で書きました。いや、本当にスゴイんだって! その後海外の映画祭を回り、字幕入りでロスアンジェルスとニューヨ ーク公開を果たしたこのストレンヂア。

 11月にアカデミー賞審査対象(長編アニメーション賞)にも挙げら れ、なかなか終わらないすごい作品。 で、ついに2009年2月5日アメリカ350館(386という
説も)で一晩だけだが拡大興行! オオオ!やるぜ、ストレンヂア、あの激しいアニメーションでより多 くの人の血をタギらせてくれ!

 ちなみに公開される 350館はリンク先に公示[たまにエラーが出て開かないことあり]されたとおり。しかも サンディエゴのMira Mesa18とかMission Valley 20とかロサンゼルス のCentuury City15とか、私がよく通った映画館でも・・・ 「デスノート」の時の週末2日だけ公開より数が多いか!?今回の公開イベントは「デスノート週末限定公開」と同じ会社が運営しているので、「デスノート」 の方はちゃんと週末だけでも採算をとった、ということだと考えてよいのか?よし、行けえ、GO!GO! ストレンヂア!

                                                  ***

 件のアカデミー賞のノミネートは逃しましたが、あれはねえ・・・。

 アカデミー賞というのは映画産業内の「商店主組合」の「商店街祭り 」みたいなものなので、やっぱり作品を作った会社の人間が属してい る組合とか、そういうものの発言力が強いんではないですかね。

 オスカーがどういう風に「商店街の祭り」なのかというと、例えば、ずっと以前にアカデミー賞に「メークアップ賞」の部門が作 られたとき(1981年)、あれはメークアップ組合がリック・ベイカ ーをはじめとする当時の特殊メーク人気(狼男アメリカン的な、物体 X的な)に便乗して自分たちにスポットライトが当たる場を確保しよ う、と積極的にアカデミーに働きかけた結果できた部門だったわけです。
  で、当然リック・ベイカーが賞をとったんですが、その時その他大勢の天才じゃないメークアップ・アーティストたちはこれからもベイカ ーとボッティンが賞を独占し続けるだろう、ということに気づき、何 と!「ベイカーのメークは機械装置が含まれるので、厳密にはメーク と言い難い」とイチャモンをつけて、今度はベイカー達スターメーク ・アーティストを受賞対象から外しにかかりました。
 結果として、ベイカー達 とその他大勢のメークアップ師たちとの大喧嘩の末、メーク組合の組 合長が「いいじゃん、機械が入ってても」という裁定をくだし、ベイ カー達は受賞対象から外されずにすんだ、ということがありました( Cinefex46"Rick Baker Revisited"に詳しい)。

  「長編アニメーション賞」も、恐らくディズニーやピクサー(今は一緒ですが)、ドリームワークス、20世紀フォックスアニメーション あたりの積極的なロビー活動の結果新しく加えられた部門であること は予想に難くないですね。
 なにしろディズニーはアカデミー賞とりま くりの過去の栄光を復活させたかっただろうし、ドリームワークスはピク サーのバッタもの、という汚名をそいで社運を賭けた「シュレック」とともに一流のブ ランドに成り上がりたかっただろうし、20世紀フォックスなどはイマイチの評判を挽回 したい。 という訳で、いつもこの人たちの作品がノミネートされるという。プ ラス外国のアニメーションがチラホラ。

下にあるのはオスカー最優秀長編アニメーション賞候補のリスト

2002
*シュレック(DreamWorks, PDI)[受賞]
*モンスターズ, Inc.(Pixar, Walt Disney)
*ジミー・ニュートロン僕は天才発明家!(Paramount Pictures, Nickelodeon Movies, O Entertainment)

2003
*千と千尋の神隠し(Walt Disney配給)[受賞]
*アイスエイジ(Blue Sky Studio, 20th Century Fox Animation)
*リロ & スティッチ(Walt Desney)
*スピリット(DrewmWorks)[誰か見たの、これ?]
*トレジャー・プラネット(Walt Disney)

2004
*ファインディング・ニモ(Walt Disney, Pixar)
[受 賞]
*ブラザー・ベア(Walt Disney)
*ベルヴィル・ランデブー(Les Armateurs, BBC, etc.)

2005
*Mr.インクレディブル(Walt Disney, Pixar)
[受 賞]
*シャークテール(DreamWorks, PDI)
*シュレック2(DreamWorks, PDI)

2006
*ウォレス&グロミット野菜畑で大ピンチ (Ardman, Dreamworks)
[受賞]
*コープス・ブライド(Warner Bros, etc.)
*ハウルの動く城(Walt Disney配給)

2007
*ハッピー・フィート(Village Roadshow, etc.)
[受 賞]
*カーズ(Walt Disney, Pixar)
*モンスター・ハウス(Sony Pictures Animation, Amblin, Columbia etc.)

2008
*レミーの素敵なレストラン(Walt Disney, Pixar)
[受 賞]
*ペルセポリス(2.4.7 Films etc., France)
*サーフズアップ(Sony Pictures Animation)

2009
*Bolt(Walt Disney)
*ウォール・イー(Walt Disney, Pixar)
*カンフー・パンダ(DreamWorks, PDI)

 こんな具合ですから。

 でも、考えようによってはこれはチャンスですね。

 なにしろアニメーションでない日本映画は「外国語映画賞」の部門に 入っちゃうので、競争がいきなり熾烈になる。 でもアカデミー賞考慮の基準である「受賞式前年の1年間にロサンゼ ルス郡内の映画館で連続7日以上の期間、有料で公開された40分以上 の長さの作品」というのを満たすアニメーションは実はそんなにはな いと思うんですよ。

 だから「ノミニー候補に上る」ということで名前 を売る機会は実写の外国映画より大きい。 ついでに候補にでもなれば、すごいパブリシティですね。 今がチャンスだと思います。

 「スカイクロラ」もオスカーノミネーション候補でしたが、こちらも惜しくもノミネーションは逃しました。作品の質でとるなら、ピクサー入魂のWall- Eはともかく、間違っても学芸会の「カンフーパンダ(確かに笑えるけど)」とか「Bolt」とか出てくるはずがないじゃないですか!
 まあ、そういう場である、と考えれば、ノミネートされなくても特段残念でもないのかもしれないですね。ヴェネチアがあれば、こっちはパスでも。

 ただ「千と千尋」が最大151スクリーンでの公開だった全米興行がオスカー受賞とともに最高714スクリーンまで延びたことを考えると、配給戦略的には やはり大きいのではないか、と。

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