Dean Shimauchi Translation
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字幕翻訳者 の戯言 アーカイヴ     130          < リストへ >
「ゴールデン・スランバー」
  さて若松考二監督のキャタピラーが2010年のベルリン国際映画祭に招かれ、主演女優賞を とりましたが、今年は他にも日本の映画がいろいろベルリンに行きました。 そのうちの一本、パノラマ部門で中村義洋監督の「ゴールデン・スランバー」が上映されました。

 さて中村監督いきなりベルリン!かというとそういう訳ではなくて、実はすでにかなり海外を回っておられます。

「アヒルと鴨のコインロッカー」
・国際交流基金Japanese Film Festival
・キノタヨ現代日本映画祭2008[金の太陽賞]
・キノタヨ現代日本映画祭2009
・プチョン国際映画祭

「フィッシュストーリー」
・香港国際映画祭
・ファーイースト映画祭
・NYアジアフィルム映画祭、最優秀ポップカルチャーラッシュ賞
・ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭、ナルキッソスH.R.ギーガー最優秀映画賞
・プチョンファンタスティック国際映画祭
・ファンタスティックフェスト2009
・ウイーン国際映画祭

2009年のフランスの金の太陽現代日本映画祭では実 行委員長だったようですし!
キノタヨ(金の太陽映画祭)のウェブページ。 上から4番目の写真、中村監督です。

Yoshihiro Nakamura, président de l'édition 2009って書いてありますよ!

 さて、今度の伊坂幸太郎は「国家権力vs個人の人間 関係」 伊坂幸太郎/中村義洋コンビはこれで三本目、という光栄に与ったわけですが、今度もいいで すねえ。三本とも共通に色濃く存在するのが「ちょっと前の自分に感じるノスタルジー」でし ょうか。

 「アヒルと鴨」は昔のことを思い出す話じゃないですけど、あの「大学入りたてアタ フタ感」と「外国の大学に来たばっかりアタフタ感」が私のノスタルジーを刺激。

 「フィッシ ュストーリー」では濱田岳氏のエピソードが、80年代の大学生というものを腹に堪える絶妙 さで再現。

 今回「ゴールデン」では「三十路の大人がたった10年前を振り返る」わけですが 、この「たった10年」が曲者。

 結構最近まで、オレはこの間とあんまり変わらなくてもOKだろ?と思っていたら、かなり急激に後戻りできない場所まで来てた!ということに気づく頃 、とでもいいますか。当たり前といえば当たり前ですが、もう若者じゃねえな、と気づいて愕然とする頃。
 もう若くないけど、まだ若い、という半端な立ち位置。そこをつかれるのは若くない人にとっては「ツボ」ですよね。で、ちょうど「あの頃の仲間」なんかと はかなり切れてしまったことも思い起こす時期。その彼らと実は切れてなかった、と再確認できたらどんなに素敵だろう。そんなツボを付いてくれ るので、もちろんオジサンはグググッと涙をこらえたりするわけです。

 あの総理暗殺の扱いの軽さはどうなんだ、という話もあるのかもしれませんが、いいんじゃないですかね、あれで。映画だし。いかに日本の社会構造が「権力 側」の都合のよいように出来上がってきたかというのは、もういろいろ説明する段階をとうの昔に通り越してると思うんですよね。「そういうもんだ、国家権力 てのは」でいいんです。個人なんかいいように扱えるように、世間だなんだと行動言動を監視して抑え込むのが、ずっと前からそれこそ戦前どころか江戸時代か ら日本の社会じゃないですか。

 それよりその「説明」を「J.F.K.暗殺」に準えて、国家権力すらポップカルチャーの影響下にある、という話にした事の方が秀逸だと思います。

 オウム事件の時、いかに彼らが既存の文化・宗教・芸術の四流の猿真似だったかを見て私達は 気持ち悪くなったわけですが、きっと「国家権力」もそういう影響から逃れられないよ、とい う仮説です。

 官憲が市民を監視できる。市民も(ある程度)社会をが監視できる。そういう1984な世界をもう現実として受け入れてサラッと描いているところが、この 作品の妙味だろうと思うわけです。

 で、対抗手段として主人公が無線接続型携帯機器を調達しに一々ヨドバシカメラに行く、とかね。リアルで笑わせてくれます。伊達政宗ロゴの運送屋とか。

 台詞が楽しいので翻訳も楽しく楽でした! とか言ってると歌が・・・

「シロヤギさんからお手紙ついたー」

 おお、幼稚園のお歌のスタンダードじゃないか。
 歌は難しい・・・けど燃える・・・けど難しい!

 これはうまく出来ましたが・・・あまり工夫の余地すら与えられない名作ですね。 ただ、「ヤギ」で膝を打ったことがありました。

 アオヤギさんってそうか、そういう名前なんだ!GOATですから。

 何のこと?と思ったら劇場へ!

香港国際映画祭上映後にハリウッド・リポーターの評が でてますね。いい評ですよ。英語です。
http://www.hollywoodreporter.com/hr/film-reviews/golden-slumber-film-review-1004077421.story



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